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宇宙に行った100人目の女性「スペースギャル」、宇宙旅行を語る
米Blue Origin(ブルーオリジン)による宇宙飛行に搭乗したEmily Calandrelli(エミリー・カランドレッリ)氏が宇宙飛行と次世代への思いを米メディアSpace.comに語った。
2024年11月に実施された商業宇宙飛行ミッション「NS-28」には、Calandrelli氏を含む6人が参加。ロケット「New Shepard」(ニューシェパード)のカプセル内で数分間の無重力状態を体験し、無事地上に帰還した。
Calandrelli氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)を卒業。テレビの教育番組の司会者を務め、「スペースギャル」として科学番組などで活躍している人物だ(Netflixで教育番組「エミリーのワンダーラボ」に出演、現在はYouTubeで配信している)。
「宇宙に行くことは、私が航空宇宙工学を学び始めてからずっと望んでいたことだった」とCalandrelli氏は語る。「宇宙に行くのは非常に特権的な経験で、今までに宇宙に行った人は700人未満しかいない。だからこそ、その機会を他人の支援に使いたいと思っていた」
「(100人目の女性という偉業を)私が達成できたのは、先人の女性たちが道を切り開いてくれたおかげだ。私よりずっと困難な時代に挑戦した女性たちに深く感謝している」「101人目から1000人目まで(の女性宇宙飛行士)は、10~20倍速いペースで増えていくことを期待している」
Calandrelli氏はSTEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)教育の普及に力を入れており、NS-28を題材にしたドキュメンタリーも構想中だという。「私の目標は、皆さんの『科学の親友』になることだ。私はSTEMに無縁の家庭で育ったので、科学がいかに敷居が高く感じられるかもよく知っている」

関連情報
NS-28の体験をまとめた動画
「Emily’s Science Lab」(YouTube)
「エミリーのワンダーラボ」(Netflix)
Space.com