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ドイツ軍、数百機の通信衛星コンステレーションを計画–スターリンク依存度を低減
2025.04.17 15:48
ドイツ連邦軍(Bundeswehr)が数百機の衛星からなる独自のコンステレーション(衛星群)の構築計画を進めている。ドイツ紙「Handelsblatt」が報じている。
報道によれば、ドイツ連邦軍が計画している衛星コンステレーションは、通信に加えてリモートセンシングなど他の用途にも対応できる。構築は2029年までが予定されているが、これがプロジェクトの開始年なのか、あるいは完了年なのかは不明だ。
これは、Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の衛星ブロードバンドサービス「Starlink」(スターリンク)などへの依存を下げることが狙いだ。国家安全保障上の理由から費用や設計などの詳細は非公開とされている。
これまでドイツは、同盟国の衛星システムに依存してきたが、自国主導の自立的な衛星通信能力の構築が急務とされている。今回の計画は、欧州連合(EU)が計画している衛星ブロードバンドサービス「IRIS2(Infrastructure for Resilience, Interconnectivity and Security by Satellite)」とは別のプロジェクトだ。