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プーチン大統領、ロスコスモス長官を2年半で交代–68歳から39歳に若返り
2025.02.10 12:19
ロシアのウラジミール・プーチン大統領が、同国の宇宙機関「ROSCOSMOS」(ロスコスモス)の長官を務めていたYuri Borisov氏(ユーリ・ボリソフ)を2年半で解任したと、The Moscow Timesが2月6日に報じた。
現在68歳のBorisov氏は、2022年7月にDmitry Rogozin氏(ドミトリー・ロゴージン)の後任として、ROSCOSMOSの指揮を引き継いだ。当時はロシアがウクライナに侵攻してから5ヶ月後で、これにより多くのロシアの宇宙開発パートナーが関係を断つか縮小するなど、ロシアの打ち上げ事業や探査計画は困難に直面した。
Borisov氏の任期中には、2023年8月に実施された月面探査ミッション「Luna 25」(ルナ25)の失敗があった。また、ROSCOSMOSは「汚職スキャンダルや衛星、その他の宇宙機の喪失、技術革新の欠如」といった問題に直面していたという。
ロシアの政府関係者は、Borisov氏の解任を「計画的な人事異動」の一環だと説明している。Borisov氏の後任には、直前までロシアの副運輸大臣を務め、2011年から2019年にかけて国営の衛星通信システム「Gonets」(ゴネツ)を率いた、39歳のDmitry Bakanov氏(ドミトリー・バカノフ)が任命された。
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