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将来宇宙輸送システム、元ブルーオリジンの打ち上げ担当者を採用–米国で2025年末に試験予定
2025.02.10 11:54
将来宇宙輸送システム(以下「ISC」)は2月10日、米国法人であるSirius Technologies(シリウス テクノロジーズ)の打ち上げ総責任者にフレデリック・B・モレノ氏を任命したことを発表した。
Sirius TechnologiesとISCは、2024年より米国コロラド州BerthoudのUrsa Majorと協業を開始。再使用ロケットの開発を加速するべくUrsa Majorより推進エンジンを購入し、早ければ2025年末にも再使用ロケット「ASCA」シリーズの打ち上げ試験を米国で実施する予定だ。
打ち上げ責任者となったモレノ氏は、NASAのジョンソン宇宙センターでの勤務経験のほか、Blue Originでの打ち上げやエンジン試験に従事した経験があり、直近では世界初の商業用宇宙港であるSpaceport Americaでの勤務経験もあるという。

モレノ氏は「ISCが再使用型ロケットの開発に取り組んでいる重要な時期に入社できることを嬉しく思う。日本の優れた製造技術と米国の最先端の試験インフラを組み合わせることで、ISCは宇宙へのアクセスを変革し、人や貨物を毎日宇宙に送り込むことができる未来を創る態勢が整っている。このビジョンの実現に貢献し、日本の商業ロケット産業のさらなる発展に貢献できることを楽しみにしている」とコメント。
Sirius Technologies CEOの嶋田敬一郎氏は「モレノ氏は、ハイリスクな環境での豊富な経験を有しており、この役職にまさに適任と言える。急速に進歩する宇宙探査の分野で、当社が革新を続け、業務を最適化し、新たな安全基準を設定していく上で、彼のリーダーシップは非常に貴重であり、そのリーダーシップが、2040 年までに宇宙をすべての人が利用できるようにするという当社の使命を推進する上で役立つと確信している」とコメントした。
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