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スペースXの「スターリンク」衛星、火の玉になって落下–毎日4〜5機が大気圏に再突入
2025.01.31 12:56
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の衛星インターネット「Starlink」(スターリンク)の1機が大気圏に突入し大火球となる様子が米中西部で観測された。
今回の現象はウィスコンシン州やミシガン州、イリノイ州で観測された。X(旧Twitter)ユーザーのboinksiは「北イリノイ州上空で何か大きなものが分解した。すごい光景だ!」と動画とともに投稿している。
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのJonathan McDowell氏は、これが「Starlink 5693」だと指摘。同衛星は、2024年12月6日から徐々に軌道を降下していたという。海外メディアのSpace.comによると、アメリカ流星協会(AMS)に少なくても62件の報告が寄せられたとしている。
Starlink衛星は通常、約5年間の運用を経たのち、軌道を離脱し、大気圏で燃え尽きる。寿命を終えたStarlink衛星は電気推進システムで高度約250kmまで降下し、その後は大気の抵抗によって徐々に減速し、最終的に地球に落下する。McDowell氏によれば、このプロセスには約 1週間かかるという。
「現在、毎日4〜5機のStarlink衛星が世界各地で大気圏に再突入し、燃え尽きている」とMcDowell氏は語る。「まれに、夜の米国で見られることもある」