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スペースワン、JR西日本とオリックスから資金調達–地域課題の解決や宇宙インフラの発展めざす

2025.01.17 07:05

UchuBizスタッフ

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 小型ロケット「カイロス」を開発するスペースワンは1月26日、JR西日本のグループ会社であるJR西日本イノベーションズおよびオリックスから資金調達したことを発表した。

 この資金調達において、スペースワンはJR西日本イノベーションズとの間で、業務提携に関する覚書を締結。JR西日本グループとの連携を深め、ロケット打ち上げによる価値創出によって、地域課題の解決に貢献するとしている。

JR西日本イノベーションズ 代表取締役社長の川本亮氏(左)、スペースワン代表取締役社長の豊田正和氏(右)

 また、オリックスではグループ会社のオリックス・レンテックが、宇宙センターの環境試験設備等を利用した試験受託サービスや、宇宙環境を再現する小型熱真空試験装置一式のレンタルサービスなどに取り組んでいる。今回の投資を通じて、オリックスグループと共に宇宙インフラの発展に寄与するという。

 スペースワンは、2024年12月に専用ロケット射場「スペースポート紀伊」から独自開発の小型ロケット「カイロス」2号機を打ち上げた。高度 110.7km まで到達し、第2段を燃焼開始しフェアリング分離までを達成した上で飛行中断した。今後は原因を特定し、対策を講じた上で3号機の打ち上げに臨むとしている。

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