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【速報】ブルーオリジンの100m級ロケット「ニューグレン」が初打ち上げ成功–アマゾン創業者の宇宙企業
2025.01.16 16:32
アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙企業である米Blue Origin(ブルーオリジン)は日本時間1月16日、大型ロケット「New Glenn」(ニューグレン)の初打ち上げミッション「NG-1」において、ロケット打ち上げや、第1段ブースターの分離、第2段の地球周回軌道への投入を成功させた。ただし、無人船「Jacklyn」への第1段の再着陸には失敗した。
全長98mを超える大型ロケットであるNew Glennは、液体酸素と液化天然ガスを燃料とする7基の「BE-4」エンジンを搭載。静止トランスファー軌道(GTO)に13トン以上、地球低軌道上(LEO)に45トン以上を運搬できる。ブースターは25回の再使用が可能なように設計されている。
デビューミッションとなるNG-1では、多用途宇宙輸送プラットフォーム「Blue Ring Pathfinder」(ブルーリング・パスファインダー)の試験バージョンが搭載され、無事に最終目標の軌道に到達した。順調に動作しており、データも受信できているという。
Blue Ring Pathfinderは、顧客のペイロードをさまざまな軌道に届けるために使用される予定。13のポートを搭載し、3トンのペイロードを静止軌道、月周辺、惑星間などの目的地まで輸送できるとしている。
New Glennは1月10日に打ち上げ予定だったが、第1段ブースターを着陸させる大西洋での海況が悪いことを理由に1月13日に延期。さらに、サブシステムのトラブルのため1月16日に延期していた。
なお、イーロン・マスク氏の宇宙企業であるSpaceXも、1月16日に大型ロケット「Starship」の7回目の打ち上げ試験を実施する予定だったが、1月17日に延期した。マスク氏はXでニューグレンの打ち上げ成功を祝福した。