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クリエイティブ企業のロフトワークらが小惑星「アポフィス」探査プロジェクト始動–2029年4月に最接近

2025.01.15 08:00

UchuBizスタッフ

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 クリエイティブ企業のロフトワーク(東京都渋谷区)、世界中に拠点があるクリエイティブコミュニティーFabCafe、千葉工業大学の惑星探査研究センター(Planetary Exploration Research Center:PERC)の3者は2024年11月に小惑星探査プロジェクト「Project Apophis」を始動させた。2025年1月8日に発表した。

 直径340m程度の小惑星「Apophis」(アポフィス)は2029年4月13日に地球に最接近すると予測されている。最接近時の地球からの距離は約3万2000kmとされ、月との距離の約10分の1に相当し、一般的な静止軌道(高度約3万6000km)よりも近い距離を通過することになる。1000年に一度とも言われ、地球上の広い地域で肉眼でも観測できると予測されている。

 Project Apophisは、企業や技術、資本、新しい才能や想像力を結集して、宇宙領域でのビジネス機会を探索するという。Apophisに探査機を送る計画を実行するとともに、実行に伴う宇宙企業と非宇宙企業の共創を促進すると説明。研究者とさまざまなプロフェッショナルやクリエイターをつなげるコミュニティーやコンソーシアムの形成を目指すとしている。Project Apophisの活動計画として以下を挙げている。

  1. 小惑星探査ミッションの実行
    Apophisの地球最接近を前に探査機による観測ミッション
  2. 資金調達
    Apophis観測ミッションのための資金を広い分野から募り、領域を横断したコラボレーションの機会をデザイン
  3. 宇宙をテーマにした共創機会の促進
    Apophis観測ミッションを軸に宇宙分野か非宇宙分野を問わず、ビジネス共創のためのコンソーシアムの形成やスタートアップ向けのプログラムを実施
  4. 情報発信
    Apophis観測情報の発信のためのウェブサイト立ち上げや研究を広くアウトリーチするためのイベント開催、クリエイターとのプロトタイピング
(出典:ロフトワーク)
(出典:ロフトワーク)

関連情報
ロフトワークプレスリリース(PR TIMES)

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