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ブルーオリジン、新大型ロケット「ニューグレン」を1月10日にも打ち上げ
2025.01.08 16:00
米Blue Origin(ブルーオリジン)は米国時間1月10日以降に次世代ロケット「New Glenn」(ニューグレン)を打ち上げる。今回の打ち上げがデビューとなる。
Blue OriginはAmazon(アマゾン)創業者のJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏が率いる宇宙開発企業で、準軌道(サブオービタル)飛行(弾道飛行)ロケット「New Shepard」(ニューシェパード)を運用している。
全長約98mのNew Glennは第1段(ブースター)の再使用が可能で、地球低軌道(LEO)に約50トンの貨物(ペイロード)を投入できるように設計されている。液体酸素と液化天然ガスを使用する、独自開発のエンジン「BE-4」を採用したブースターは25回の再使用が可能という。New Glennはフロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から米東部時間1月10日午前1時(日本時間1月10日午後3時)に打ち上げられる予定。
今回のデビューミッション「NG-1」では、多用途宇宙輸送プラットフォーム「Blue Ring Pathfinder」(ブルーリング・パスファインダー)の試験バージョンが搭載される。これは、顧客のペイロードをさまざまな軌道に届けるために使用される。13のポートを搭載し、3トンのペイロードを静止軌道、月周辺、惑星間などの目的地まで輸送できるとしている。
NG-1はまた、New Glennが米政府の国家安全保障ミッションの打ち上げ認証を取得するためのステップでもある。海外メディアのSpace.comによれば、通常、新型ロケットが政府ミッションの打ち上げ認証を得るためには、2回のフライトを成功させる必要がある。
New Glennでは、Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の「Falcon 9」(ファルコン9)や「Falcon Heavy」(ファルコン・ヘビー)と同じように、ブースターが回収される。NG-1では大西洋沖の船にブースターを着陸させる予定だ。