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ispace、「HAKUTO-R」ミッション2を1月中旬に打ち上げ–米企業の月着陸船と相乗り
2024.12.18 13:40
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ispace(東京都中央区)は2024年12月18日、民間月探査計画「HAKUTO-R」のミッション2「SMBC×HAKUTO-R VENTURE MOON」の打ち上げが2025年1月中旬であることを発表した。
予備期間は6日間。米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)のロケット「Falcon 9」で打ち上げられるが、同ロケットには米Firefly Aerospaceの着陸船(ランダー)「Blue Ghost」も相乗りすることも発表された。1つのロケットに月探査を目指す民間企業2社がともに打ち上げられるのは史上初であり、月探査の歴史的瞬間と説明している。
ispaceのVENTURE MOONもFireflyのBlue Ghostによるミッション「Ghost Riders in the Sky」もどちらも民間企業が月着陸を目指すものだが、Ghost Riders in the Skyは、米航空宇宙局(NASA)から民間企業に月への貨物(ペイロード)の輸送を有償で委託する「商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)」の一環。
最終的な打ち上げ日時は、SpaceXとFireflyの間の協議を踏まえ、確定される予定。ispaceのランダー「RESILIENCE」はミッション1と同様に低エネルギー遷移軌道で打ち上げてから4~5カ月後に月に着陸する予定。Blue Ghostは約45日後に月に到達する予定。
ispaceはミッション1で当時世界初の「月保険」の契約を三井住友海上火災保険と契約。月保険は、月探査ミッションを民間企業の実現を支えることを目的にispaceと三井住友海上が共同で開発。ispaceが第1号案件となった。実証段階と位置付けているミッション2でも、ミッション運用中のリスクを軽減させるため、ispaceは三井住友海上と新たに月保険を締結する。
保険責任期間は、打ち上げから高度100kmの月周回軌道上までの軌道制御確認完了まで。保険金額は21億6084万円。予定契約締結日は2024年12月20日。