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H3ロケット4号機、打ち上げ成功–防衛通信衛星「きらめき3号」を軌道に投入

2024.11.04 16:18

UchuBizスタッフ

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は2024年11月4日15時48分、国産基幹ロケット「H3」4号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。打ち上げは無事に成功し、防衛通信衛星「きらめき3号」を軌道に投入した。H3ロケットは、2号機から3機連続での打ち上げ成功となった。

出典:JAXAのライブ配信より

 打ち上げから約3分後に補助ブースターの「SRB-3」を分離。その後も順調に、1段エンジンの燃焼終了、第1段と第2段分離、第2段エンジンの2回の燃焼を経て、ペイロードである「きらめき3号」を分離し、静止軌道との中間軌道である静止トランスファー軌道へと投入した。2024年度中に運用を開始する予定だという。

出典:JAXAのライブ配信より

 軌道に投入された防衛省のXバンド防衛通信衛星「きらめき3号」は、自衛隊の部隊運用において重要な、指揮統制などの情報通信に用いられる。きらめきシリーズは、画像や映像データを送受信できる広帯域通信が特徴で、海外活動などでの通信確保にも役立つ。すでに1号機、2号機を打ち上げており、3機体制を構築することで、通信のさらなる高速化や大容量化につなげる。3号機の開発や運用にかかった費用は約700億円。

 H3ロケット4号機は、当初10月20日に打ち上げ予定だったが、「H2A」ロケットの打ち上げが遅れた影響で10月26日に延期。その後、第2段エンジンに問題が見つかったため10月30日に再延期した。さらに天候悪化を理由に11月2日、11月4日と延期を続け、合計4回の延期を経て打ち上げに至った。

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