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ボーイング、宇宙事業の売却を検討か–宇宙船「スターライナー」で多額の損失
2024.10.26 18:11
米Boeing(ボーイング)が、宇宙船「Starliner」(スターライナー)をはじめとする宇宙事業の売却を検討していると、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
Starlinerは、国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士の送迎を、NASAが有償で民間企業に委託する「商業乗員輸送計画」(Commercial Crew Program:CCP)として製造された4人乗りの宇宙船。
2024年6月には、初の有人飛行試験として2人の宇宙飛行士のISSへの輸送に成功。しかし、スラスター故障により、9月に無人の状態で地球に帰還した。ISSに取り残された2人の宇宙飛行士は、当初8日間の滞在予定だったが、8カ月ほど滞在することとなった。2人は、SpaceXによるISS宇宙飛行士輸送ミッション「Crew-9」で2025年2月に帰還する予定。
Boeingが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によれば、同社がStarlinerで計上した損失の総額は18億5000万ドル(約2800億円)に及んでいた。