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プラダが協力した宇宙服のデザイン公開–米アクシアムが月探査「アルテミス3」向けに開発

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　米Axiom Space（アクシオムスペース）と高級ファッションブランドのPrada（プラダ）は、米航空宇宙局（NASA）が主導する月探査計画「Artemis」で使用される宇宙服のデザインを公開した。1年前の2023年10月に両社が共同で開発すると発表した。

　2026年9月以降に予定されている「Artemis III」以降の有人月探査ミッションで使用される。イタリア・ミラノで10月14～18日に開催されている国際宇宙会議「International Astronautical Congress（IAC） 2024」で10月16日に一般公開された。

　Axiomによれば、今回公開された宇宙服「Axiom Extravehicular Mobility Unit（AxEMU）」は半世紀以上前の月探査計画「Apollo」で使用された宇宙服と比較して「機動性が大幅に向上している」という。AxEMUには、健康状態の監視システムも搭載される。Pradaは生地と衣服デザインに関する専門知識を提供し、太陽光を反射し内側へのホコリの侵入を防ぐことが可能としている。

　AxEMUの外装には赤いストライプが設けられており、Pradaによれば、これはNASAの伝統に倣ったものだという。ミッションコマンダー（船長）の宇宙服には、他の飛行士と区別するための赤いストライプが入る。

　AxEMUの正式な製造に向けて、詳細設計審査（Critical Design Review：CDR）が進められる。月面での歩行を想定しているが、国際宇宙ステーション（ISS）や将来の民間宇宙ステーションでの船外活動にも簡単に適応できるとしている。

　AxEMUには、Nokiaが開発する第4世代移動通信システム（4G）ネットワークユニットが搭載される。宇宙服は「船外服」とも「船外活動ユニット（Extravehicular Mobility Unit：EMU）」とも呼ばれる。

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