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中国、宇宙ステーションで「ゼブラフィッシュ」を飼育–逆さまに泳ぐなど奇妙な行動も
2024.10.08 07:47
中国の宇宙ステーション「天宮」で「ゼブラフィッシュ」(観賞魚としては「ゼブラダニオ」)を飼育している様子が国営放送の中国中央電視台(CCTV)で報道された。ゼブラフィッシュは実験発生学に適した特徴があるという。
4匹のゼブラフィッシュは、4月に「神船18号」で3人の宇宙飛行士とともに天宮に打ち上げられた。小型水槽の中で閉鎖環境での生態系を再現するため、4匹のほかに植物「ツノゴケ」も水槽に入れられている。
中国初の軌道上水生生態学研究プロジェクトとして進められている。微小重力の影響で魚が異常な方向行動を起こしたり、逆さまに泳いだりするなどの奇妙な行動が観察されたという。
天宮はコアモジュール「天和」と、2つの実験モジュール「問天」「夢天」が合体した構造で、2021年から運用が開始された。以前には、野菜を栽培している様子も公開された。