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SpaceX、欧州とアフリカでの「Starlink」提供で米空軍と契約
2022.08.16 18:04
米Space Exploration Technologies(SpaceX)は欧州とアフリカでの衛星インターネット「Starlink」のサービスを評価するため、米空軍と1年間にわたる190万ドル(約2億5000万円)の契約を締結した。
Starlinkでは、地球低軌道の衛星群より高速かつ低遅延なインターネットサービスを提供している。すでに3000機以上の衛星が打ち上げられており、ロシアによるウクライナへの侵攻をうけ、同国でのサービス提供も開始された。
米空軍はドイツのラムシュタイン空軍基地を拠点とする第86空輸部隊を支援するための、インターネットサービスを探していた。SpaceXとの契約には、Starlinkを利用するための固定サイトと接続用の機器、インターネットサービスが含まれる。
米空軍によれば、欧州とアフリカで利用可能な低軌道の衛星インターネットサービスを提供できるのは、Starlinkだけだったという。そのため、入札では単独契約が結ばれた。
契約では、同じく低軌道からのインターネットサービスを提供するOneWebも検討された。しかし、2021年時点では、同サービスでは北緯50度より南でのサービスが提供できておらず、選択肢から外されたという。