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中国、海南島の民間発射場を2段階で拡張する計画か–打ち上げ増加に対応
中国は民間による宇宙活動の今後の急増に対応するため、宇宙港の拡張を計画していることが、中国のSNS微博(Weibo)で公開されたインタビューで明かされている。
中国の南部にある海南省には文昌衛星発射場があり、その近くで民間発射場が建築、2023年12月に完成している。こちらは次世代中型ロケット「長征8号」(Long March-8:LM-8)の打ち上げを担当し、初ミッションは6月末までに実施される可能性がある。2基目の発射場は、5月末までに完成する可能性がある。
さらに海南島の民間発射場は、2段階で拡張される可能性がある。インタービューによれば、この発射場には液体ロケットと固体ロケットの両方に使用できる、合計10個の発射場が設置される可能性があるという。
中国のロケット打ち上げ回数は急速に増加しており、2016年の22回から、2022年には55回、2023年には67回となっている。2024年には、約30回の商業ミッションを含む、約100回の打ち上げを目標としている。
中国では、衛星インターネットサービスを構築するために「国網(Guowang)」と「G60星鏈(G60 Starlink)」が進められている。Guowangは約1万3000機、G60 Starlinkは約1万2000機を地球低軌道(LEO)に打ち上げられる予定。