スペースX、初の中傾斜軌道向け衛星相乗り専用ミッションを打ち上げ

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スペースX、初の中傾斜軌道向け衛星相乗り専用ミッションを打ち上げ

2024.04.10 07:30

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)は米国時間4月7日、衛星の相乗り(ライドシェア)専用ミッションとして「Falcon 9」ロケットを打ち上げた。海外メディアのSpaceNewsが報じた

 米フロリダ州ケネディ宇宙センターの39A発射施設から打ち上げられたFalcon 9は、11機の商業衛星と軍事衛星を打ち上げた。14回目の飛行となるロケットの第1段は、打ち上げから7分半後に地上に着陸した。

 今回のミッション「Bandwagon-1」は、SpaceXの既存の「Transporter」を補完することを目的とした、新しいライドシェア専用だ。太陽同期軌道(SSO)に貨物(ペイロード)を打ち上げるTransporterとは異なり、Bandwagonは高度550~605km、約45度の傾斜角にペイロードを投入する。

 打ち上げられた衛星には、韓国軍の偵察衛星「425 Project」や米HawkEye 360の測位衛星、日本のQPS研究所の小型SAR衛星「QPS-SAR」7号機(ツクヨミ-II)などが含まれる。2023年8月の発表によれば、SpaceXは2024年と2025年にBandwagonを2回実施する予定だ。

(出典:SpaceX)
(出典:SpaceX)

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