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「Starship」とは–今夜(14日)10時に3度目の打ち上げへ【ライブ配信あり】

2024.03.14 10:55

小口貴宏(編集部)

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)は日本時間3月14日午後9時半、「Starship」の3回目の軌道打ち上げ試験を実施する。ライブ配信は30分前からSpaceXの公式Xアカウントおよび公式ウェブサイトで実施される。

(更新)打ち上げ時刻は当初予定の午後9時から30分後ろ倒しになり、午後9時半となった。

(更新)さらに後ろ倒しとなり、10時25分打ち上げとなった。

 1回目と2回目の軌道打ち上げ試験はいずれも指令破壊となった。なお、前回は第1段と第2段の結合中に第2段を点火し、推力の損失を抑えて第2段を分離する「ホットステージング」を実施するなど、打ち上げ試験は着実に進展している。

 3回目となる今回の試験は約110分間の予定で、着水予定地点を従来のハワイ沖からインド洋に変更するほか、ペイロードドアの開閉、コーストフェーズ中の推進剤の移動、宇宙でのエンジン再点火、制御された大気圏への再突入を含む目標の達成を目指す。

Starshipとは

 Starshipは最大で100人を宇宙に運べる超大型宇宙船だ。月面や火星への垂直着陸も可能で、米航空宇宙局(NASA)を中心に進められているArtemis(アルテミス)計画では月着陸船にStarshipを用いる予定だ。また、イーロン・マスク氏はStarshipを用いた火星植民を以前より構想している。

 さらに、Starshipを単体の宇宙ステーションとして利用したり、燃料を満載したStarshipを軌道上に浮かべ、宇宙における燃料補給基地としても利用できる。

 このほか、地上のポイント・トゥ・ポイント輸送にも使用可能。この場合、東京とニューヨーク間を約37分で結ぶことができる。

 Starshipは、第1段ブースターの「Falcon Heavy」とともに打ち上げられる。Starship、Falcon Heavyともに垂直着陸による再使用が可能で、打ち上げコストの劇的な低減を実現する。

 Starshipの宇宙船単体の全長は約50m。Falcon Heavyと組み合わせた状態での全長は121mだ。100〜150トンのペイロードを搭載できる。

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