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ロシアと欧州の宇宙飛行士、ペア組んで船外活動 23年ぶりの共同作業
2022.07.22 13:22
国際宇宙ステーション(ISS)で21日、イタリア人とロシア人の宇宙飛行士が船外活動を開始した。 欧州宇宙機関(ESA)とロシアの宇宙飛行士がペアを組んで船外活動を行うのは20年以上ぶり。
ESAのサマンサ・クリストフォレッティ宇宙飛行士とロシアのオレグ・アルテミエフ宇宙飛行士は、白い宇宙服姿で船外活動を始めた。約7時間かけて、長さ約11メートルのロボットアームをISSのモジュールに取り付ける作業を行う予定。
船外活動はISSで日常的に行われているが、ペアを組むのは米国の2人または欧州の2人、米国1人と欧州1人、あるいはロシア人2人の組み合わせが普通だった。米航空宇宙局(NASA)によると、欧州の宇宙飛行士とロシアの宇宙飛行士が組んだのは1999年4月以来(米国人宇宙飛行士とロシア人宇宙飛行士のペアは2009年に船外活動を行っている)。
21日の船外活動はクリストフォレッティ宇宙飛行士にとっては初めて、アルテミエフ宇宙飛行士にとっては6回目だった。地球上ではウクライナの戦争をめぐってロシアと米欧が対立を続けているが、NASAは繰り返し、宇宙での協力関係に影響はないと強調していた。
ISSの宇宙飛行士が欧州製のロボットアーム取り付けの船外活動を行うのは今回が3度目。ISSのアームはこれで3本目となり、唯一ロシア側に到達できるアームとして、ロシアの新しいモジュール「ナウカ」の外側に取り付けられる。
21日の船外活動は、無線電子データ収集のための超小型衛星10基を展開する作業から始まった。
ESAは21日、船外活動の様子をESAウェブTVで生中継した。クリストフォレッティ宇宙飛行士は青いストライプ、アルテミエフ宇宙飛行士は赤いストライプの入った宇宙服を着用している。
(この記事はCNN.co.jpからの転載です)