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火星ヘリ「インジェニュイティ」の停止地点、「指輪物語」にちなんだ地名に
2024.02.14 07:30
米航空宇宙局(NASA)の火星ヘリコプター「Ingenuity」(インジェニュイティ)が故障し停止した場所が「Valinor Hills」(ヴァリノール)と名付けられた。
Ingenuityは火星探査車「Perseverance」とともに2020年に打ち上げられ、大気が希薄な火星で、飛行技術の実証実験を行っていた。しかし、2024年1月にローターブレードが損傷したことで、ミッションは終了した。
Valinorとは、J・R・R・トールキンの小説「指輪物語」、それをもとにした映画「ロード・オブ・ザ・リング」に登場する、架空の国の名前。物語では、Valinorは不死の地の一部として言及されている。
もともと予定されていた5回の飛行ミッション目標を大幅に超え、72回の飛行を達成したIngenuityにとって、Valinor Hillsはふさわしい名称だろう。NASAは将来の火星試料回収(サンプルリターン)計画「Mars Sample Return(MSR)」でも飛行ミッションを予定している。
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NASA発表