中国、海南島に初の民間発射台--打ち上げのボトルネックを緩和

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中国、海南島に初の民間発射台–打ち上げのボトルネックを緩和

2024.01.09 17:45

塚本直樹

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 中国南部の海南島で現地時間12月29日、初となる民間発射台が完成したと国営通信社の中国新聞社が報じている。

 海南島の商業発射台は、海に面している文昌衛星発射場の近くに位置している。中国が運営する文昌衛星発射場は2014年に運用開始、大型ロケット「長征5号」(Long March 5:LM-5)の打ち上げに利用されている。

 海南島の発射台は、2022年7月に建設が始まった。国と民間企業の両方の打ち上げのボトルネックが緩和され、衛星コンステレーションの展開や商業打ち上げを後押しする可能性がある。

 報道によれば、海南島の民間発射台は次世代中型ロケット「長征8号」(Long March-8:LM-8)の整備で使用され、2024年から定期的な打ち上げを開始するという。長征8号は月中継衛星「鵲橋2号」(Queqiao-2)の打ち上げを予定しており、これは史上初の月裏側からのサンプルリターンミッション「嫦娥6号」(Chang’e 6)で活用される。

(出典:中国新聞社)

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