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ロシア補給船、手動でISSにドッキング–ISS側から操作、JAXA古川飛行士滞在中
2023.12.04 16:45
ロシア補給船「Progress」(Progress 86)が12月3日、手動操作で国際宇宙ステーション(ISS)へとドッキングした。
Progress 86はISSの宇宙飛行士向けに2.7トンの貨物を搭載。12月1日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から「Soyuz」ロケットで打ち上げられた。
Progress 86には自動ランデブーシステムでロシア製モジュール「Poisk」にドッキングする予定だった。しかし、自動ランデブーシステムがうまく動作しなかったことから、ISS滞在中のロシア宇宙飛行士氏Oleg Kononenko氏が手動ドッキングシステム「TORU」で約150m先から操作した。
NASAの報道官は「Progressは予想された姿勢からずれ始め、ドッキングターゲットと位置が合わなくなった。しかし、ISSのクルーが手動制御で引き継ぎ、期待された姿勢を回復した」と語っている。
ISSには現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士、古川聡氏が長期滞在している。