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中国、宇宙ステーション「天宮」の追加モジュールを検討–T字型から十字形に
2023.11.24 15:26
中国が宇宙ステーション(Chinese Space Station:CSS)「天宮」(Tiangong)の「十字形」へのアップグレードを予定していると海外メディアのSpace.comが報じている。
天宮は2021年から運用が開始された宇宙ステーションで、コアモジュールの「天和」(Tianhe)を中心に2つの実験モジュール「問天」(Wentian)「夢天」(Mengtian)が左右に合体した「T字型」の構成となっている。同宇宙ステーションを運営する中国空間技術研究院(CAST)は以前にも、天宮を6モジュールへと拡張する計画を語っていた。
中国有人宇宙機関(CMSA)のLin Xiqiang氏によれば、中国は適切な時期に拡張モジュールを打ち上げることで、天宮をT字型から十字形にアップグレードするという。打ち上げられる5個目と6個目のモジュールは宇宙実験室として利用される。天宮は電源供給を制御しつつ、180トンの宇宙ステーション全体の軌道を維持できるという。
天宮にモジュールが追加されれば、宇宙ステーションのドッキングポートや停泊ポートが増えることになる。これにより、以前にも語られていたように他国のモジュールや宇宙船を接続することも可能になる。
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Space.com