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破損したアレシボ望遠鏡、教育センターに転換へ–「STEM」教育の拠点に
2023.06.09 11:12
米国立科学財団(NSF)はアレシボ天文台を教育センターへ転換する計画を明かした。海外メディアのScienceが報じた。
プエルトリコのアレシボにあるアレシボ天文台は、口径305mの電波望遠鏡だ。2014に発生した地震により受信機が損傷し、修復が施されたものの、2020年には主鏡が破損したことで解体が決定した。
NSFの広報によれば、今後は「科学、技術、工学、数学(STEM)」教育の拠点にする予定だ。これにより、アレシボ天文台が修復され運用に復帰する可能性はなくなった。
NSFは「(アレシボ天文台の転換により)天文学に限らず、プエルトリコの科学技術の新たな可能性にコミュニティが関わることになる」と述べている。